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2025年9月に開催されている東京世界陸上競技選手権大会で、世界中の注目を集める女子400mハードルのスーパースター、フェムケ・ボル(オランダ)。
世界歴代2位の驚異的な記録50秒95を持つ彼女は、2023年ブダペスト世界選手権の金メダリストとして、今大会でも頂点を目指しています。
今回、最大のライバルであるシドニー・マクラフリンが400mハードルに出場しない中、ボルの金メダル連覇への道筋が大きく変化しています。
本記事では、オランダが誇る陸上界の女王ボルの魅力と東京世界陸上での活躍について詳しく解説します。
それでは早速いってみましょう!
目次
フェムケ・ボル:オランダ陸上界の絶対女王

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基本プロフィール
フェムケ・ボル(Femke Bol)は2000年2月23日生まれの25歳で、オランダ・アーメルスフォールト出身の女子陸上競技選手です。
身長184cm、体重65kgという恵まれた体格を活かし、200m、400m、400mハードル、4×400mリレーを専門種目としています。
驚異的な記録と成績
ボルの最も注目すべき記録は、女子400mハードルの世界歴代2位となる50秒95です。
この記録は現在の世界記録保持者シドニー・マクラフリン・レヴロン(アメリカ)の50秒37に次ぐ驚異的なタイムで、日本の障害を跳ばない400m記録(51秒75)よりもはるかに速い圧倒的な数字です。
主な国際大会での輝かしい実績
オリンピック
- 2024年パリ五輪:混合4×400mリレー 金メダル、女子4×400mリレー 銀メダル、400mハードル 銅メダル
- 2020年東京五輪:400mハードル 銅メダル
世界選手権
- 2023年ブダペスト:400mハードル 金メダル、4×400mリレー 金メダル
- 2022年ユージーン:400mハードル 銀メダル、混合4×400mリレー 銀メダル
- 2025年東京:混合4×400mリレー 銀メダル(既に獲得済み)
世界室内選手権
- 2024年グラスゴー:400m 金メダル(世界記録49秒17で優勝)、4×400mリレー 金メダル
#世界陸上 400mの女王と言えば、オランダのボル選手、世界陸上東京の予選でも圧倒的な実力を示す。あと、五輪のタトゥーをしている海外選手は多いけど、彼女のように五輪の指輪を作ってもらうのは珍しい。 pic.twitter.com/TWPyNYg2A1
— 亀太郎 (@Kametarota) September 15, 2025
東京世界陸上2025での注目ポイント
女子400mハードルの競技日程
東京2025世界陸上における女子400mハードルの日程は以下の通りです:
- 予選: 2025年9月15日(月) 11:20
- 準決勝: 2025年9月17日(水) 21:00
- 決勝: 2025年9月19日(金) 21:27
最強ライバル不在で変わる勢力図

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現世界記録保持者のシドニー・マクラフリン・レヴロン(アメリカ)は、東京2025世界陸上では400mと4×400mリレーに出場し、400mハードルには出場していません。
この選択により、ボルにとって金メダル連覇への道筋が大きく変化しました。
マクラフリン・レヴロンは「ハードルがない状態での自分の力を証明したい」として400mに専念することを表明しており、400mハードルではボルが圧倒的な優勝候補筆頭となっています。
新たなライバルたち
マクラフリン・レヴロン不在の400mハードルでは、以下の選手たちがボルの強力なライバルとなります:
- アンナ・コックレル(アメリカ)- 2022年世界選手権銅メダリスト
- ダリラ・ムハンマド(アメリカ)- 元世界記録保持者
- ラシダ・ベル(ジャマイカ)- パリ五輪銀メダリスト
ブダペストでの「リベンジ達成」ストーリー
2023年ブダペスト世界選手権では、ボルにとって忘れられないドラマが生まれました。
大会初日の混合4×400mリレー決勝で、アンカーを務めたボルは残り5mでまさかの転倒。金メダルを逃す悲劇を経験しました。
しかし、9日間の大会最終日、今度は女子4×400mリレーのアンカーとして再び登場。
残り5mで今度は劇的な大逆転を決め、チームを金メダルに導きました。
この「5mの悲劇から5mの歓喜へ」というストーリーは、世界陸上史に残る名場面として語り継がれています。
オランダ陸上界における地位

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チームオランダの中核選手
ボルはオランダ陸上チームの絶対的エースとして、個人種目だけでなくリレー種目でも中心的役割を果たしています。
特に4×400mリレーと混合4×400mリレーでは、彼女のアンカーとしての走りがチームの勝敗を左右する重要な要素となっています。
プライベートでの新たな門出

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2025年7月には、ベルギーの男子棒高跳選手ベン・ブローダース氏との結婚を発表。
30歳のブローダース氏は国内記録保持者(5m85)で、東京・パリ両五輪に出場した実力者です。
アスリート同士の結婚として大きな話題となりました。
今後の展望と東京世界陸上での期待
金メダル奪還への明確な道筋
最強のライバルであるマクラフリン・レヴロンが400mハードルに出場しない今大会、2023年ブダペスト世界選手権で400mハードル金メダルを獲得したボルの連覇可能性が大幅に高まりました。
世界歴代2位の自己記録50秒95を持つ彼女が、東京の舞台でどのような走りを見せるかが最大の注目ポイントです。
自己記録更新への期待
強力なライバル不在により、ボルは記録にも集中できる環境が整いました。
50秒台前半での走りや、さらなる自己記録更新の可能性も十分にあります。
特に決勝では、プレッシャーの少ない状況で自身の限界に挑戦する絶好の機会となるでしょう。
複数種目での活躍期待
400mハードル以外にも、4×400mリレーでオランダチームの中核として活躍が期待されます。
既に混合4×400mリレーでは銀メダルを獲得済みで、女子4×400mリレーでも金メダル候補の一角として注目されています。
まとめ

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オランダの陸上女王フェムケ・ボルは、世界歴代2位の驚異的な記録と輝かしい実績を持つ、現在の女子400mハードル界を代表するトップアスリートです。
2025年東京世界陸上では、最強のライバルであるマクラフリン・レヴロンが400mハードルに出場しない中で、2023年ブダペストでの金メダル連覇を目指す絶好の機会を迎えています。
25歳という競技者としてのピークを迎えた彼女が、東京の国立競技場でどのような歴史的パフォーマンスを見せるのか。
オランダが誇る陸上界の至宝ボルの活躍から、今後も目が離せません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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